rTMS療法
Repetitive Transcranial Magnetic Stimulation
当院では、うつ病の新たな治療選択肢として「rTMS療法」を導入いたしました。脳の特定部位に磁気刺激を与えることで、活動が低下した脳の働きを整え、症状の改善を目指す治療法です。
抗うつ薬による治療で十分な効果が得られない方や、副作用によりお薬の服用が難しい方への、新たなアプローチとして期待されています。
rTMS療法の仕組み
当院導入のrTMS装置(イメージ)
rTMSは、頭部に専用のコイルを当てて磁場を発生させ、脳の感情や意欲を司る領域(背外側前頭前野)に磁気刺激を送ります。この刺激によって神経ネットワークを活性化させ、脳の働きを取り戻すよう働きかけます。
脳に直接電気を流すものではないため、痛みは比較的少なく、治療中も意識ははっきりしており、スタッフと会話をすることも可能です。
当院が導入したrTMSは「NeuroStar®(冷却機構ありモデル)」という機器で、従来の製品に比べ1回の治療に必要な時間が20分程度に短縮されています。
解説動画:rTMS療法について
※動画にてrTMS療法の詳しい仕組みや治療の流れをご確認いただけます。
診療の対象となる方
適応について
以下の基準を満たす方が保険診療の対象となります。
- 成人の「うつ病(大うつ病性障害)」と診断されている方
- 抗うつ薬による適切な薬物療法で、十分な改善が得られていない方
- 医師が診察・検査の結果、本療法の適応があると判断した方
※双極性障害、軽症のうつ病、児童・思春期のうつ病などは現在、保険診療の対象外となっております。
副作用と安全性について
頻度の高い副作用
刺激部位の痛み、不快感、一時的な頭痛などがみられる場合があります。ほとんどが刺激中に限定した副作用で、刺激の強さの調整や慣れによって軽減します。薬物療法で見られる全身性の副作用(眠気、吐き気等)はほとんどありません。
重篤な副作用
極めて稀に(0.1%未満)けいれん発作を誘発するリスクがあります。抗うつ薬によるけいれん誘発のリスクに比べて、特段高い訳ではありません。けいれん発作が生じた場合、適切に処置を行います。
診療費とご予約について
当院では保険診療(3割負担等)にてrTMS療法を実施いたします。
治療は週5回を基本とし、6週間継続することが一般的です。1回の治療は20〜40分程度です。
当院では基本的には入院による診療を行っています。これは、治療中の安全な管理と、症状変動への迅速な対応を行うためです。
詳細についてはお気軽にご相談ください。
rTMS療法に関するお問い合わせ・ご予約
042-797-0957
(代表) ※「rTMS(アールティーエムエス)の件」とお伝えください

