青年期・思春期とは
子供から大人へのステップアップする時期というのは必ず訪れるものですが、そのステップアップの中間に位置するのが青年期および思春期と呼ばれる時期です。青年期および思春期は個人差はありますが13歳から15歳になる年齢で起こるものであり、その時期は心が不安定になることが多いのです。
思春期精神障害と青年期精神障害の原因・症状とは
子供から大人へのステップアップという言葉は簡単に使えてしまうことですが、実際にはその状態になると当人にとってはすごく負担となっていることが多いのです。その負担に耐え切れないことを一般的に思春期および青年期精神障害と呼びます。
思春期および青年期精神障害の原因としては、やはり体と心のバランスが崩れることが大きな要因です。一般的に12歳を終えた段階から子供の体では成長する体の力についていけないことを脳が察すると、脳はより頑丈な体を作り上げるために成長ホルモンを出して肉体や骨を急激に成長させます。しかし成長ホルモンによって肉体や骨が急激に成長しても心はまだ12歳の子供の心のままであり、急激に成長する体との心の成長に差が生まれてしまうことになります。さらに体のほうも遺伝によって成長する速度も変わってくるので、周りとの成長に違いが生まれることも心の負担となります。それが限界を迎えると、自らの心を抑えきれない家庭内暴力の増加、もしくは心のバランスが折れたときには、ひきこもりや不登校となってしまいます。
思春期精神障害と青年期精神障害の違い
体の成長についていけずに心のバランスが崩れてしまうことが思春期および青年期精神障害なのですが、この両者には明確な違いというのが存在します。
最初の違いとしては対象年齢であり思春期精神障害は主に12歳から16歳が範囲で、12歳から大量に分泌されるホルモンの急速な成長に体がついていけずに心のバランスが崩れてしまいことによって生じる精神障害となります。
そして青年期精神障害は12歳から19歳まで範囲が広がり、青年期精神障害の場合は急激に成長する体に心を強引に引っ張りあげようと無理をすることによって生じる精神障害で、思春期と違い大人ではないのに大人であると自己認識を間違えてしまうため、子供なのに大人のような振る舞いをしてしまう特徴があります。
思春期精神障害と青年期精神障害のケア方法
思春期精神障害そして青年期精神障害には年齢の範囲と特徴に違いはありますが、しかしどちらも成長についていけないことによる焦りが生み出す、心の障害であることに変わりはないといえます。
そこで思春期も青年期も精神障害は12歳から19歳までの年齢で誰しも起こる可能性があることを認識して、しっかりとケアしてあげることが大事です。最初のケアは周りの理解であり、大人から見たら何を苛立っているのか理解できないことが、障害を患った者にとっては負担になっているのを知ることです。たとえ理解は出来なくても、12歳からはそんな状態になるとあらかじめ認識し、態度が悪いと思っても見守ってあげることが大事です。その上で苦しんでいることを打ち明けたときには相談に乗り、メンタルケアの病院で診察してもらうことも考慮しましょう。